メルカリでお米を買うのはやばい?!転売ヤーのコメは虫、カビのリスク。海外では死亡事件も

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メルカリなどのフリマアプリは手軽に商品を売買できる便利なプラットフォームですが、食品の購入には注意が必要です。特に「米」を購入する場合、保存状態や品質に関するリスクが指摘されています。本記事では、メルカリで米を購入する際のリスクや実際の体験談を交えながら、安全な購入方法について解説します。

メルカリで米を買う際の主なリスク

1. 保存環境による品質劣化

米は湿気や温度に敏感な食品です。ちゃんとした農家はお米を玄米保冷庫という大きな冷蔵庫で保管しています。適切な保存環境が確保されていないと、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • カビの発生:湿度が高い環境で保管されると、カビが生えやすくなります。
  • 虫の混入:特に長期間保存された米にはコクゾウムシなどの害虫が発生しやすい。
  • 酸化による風味劣化:直射日光や高温環境で保管された場合、米の風味が損なわれます。

2. 産地・品質表示の不明瞭さ

メルカリでは出品者が個人であるため、産地収穫時期品質について正確な情報が提供されないケースがあります。

  • 古米を新米として販売:収穫から時間が経過した古米を「新米」と偽って販売する事例も。
  • 産地偽装:国産と記載されていても、実際には外国産の場合もある。

実際の体験談から見るリスク

カビ臭い米が届いたケース

ある購入者は、「届いた米を開封した瞬間、カビ臭さを感じた」とSNSで報告しています。出品者に問い合わせたところ、「自宅で保管していたものだから責任は取れない」と返答されたそうです。このようなケースでは返品対応も難しく、不満が残る結果となります。

虫入り米を購入してしまった

別の利用者は、「購入した玄米からコクゾウムシが大量に湧いてきた」という経験をシェアしています。特に玄米は白米よりも虫が発生しやすいため、購入時には注意が必要です。

良質な農家直売品に出会えた

一方で、「農家直売のお米を購入したら非常に美味しかった」というポジティブな体験談もあります。農家が直接出品している場合、新鮮さや品質管理に優れていることがあります。

メルカリで安全に米を購入するためのポイント

  1. 信頼できる出品者を選ぶ
    • 購入前に出品者の評価やレビューを確認しましょう。
    • 農家直売の商品は比較的安心できる場合があります。
    • 前は別のものを多量に出品していたのに、最近になって米を出品し始めた出品者には注意しましょう。
  2. 商品説明をよく読む
    • 賞味期限や保存方法について明記されているか確認してください。
    • 未開封の商品かどうかも重要です。
  3. 保存状態について質問する
    • 出品者に保存環境(温度・湿度)について質問し、不安要素を取り除きましょう。
  4. 価格が極端に安い商品は避ける
    • 安すぎる商品には何らかの問題(古米、品質劣化など)がある可能性があります。
  5. 到着後すぐに確認する
    • 商品到着後はすぐに開封し、異臭や異物(虫など)がないかチェックしましょう。
    • 問題があれば早めに出品者と連絡を取りましょう。

安全にお米を安く買える場所

もしメルカリでの購入に不安がある場合は、以下の方法を検討してください。

  • 公式通販サイト大手スーパーや農協のオンラインショップでは、安全性が保証された商品を購入できます。
  • 地元農家から直接購入地域イベントや直売所では、新鮮で安心なお米を手に入れることができます。
  • 定期便サービス:定期的に新鮮なお米を届けてくれるサービスもおすすめです。

メルカリでお米を購入することには利点もありますが、多くの場合、安全性や品質管理に不安が伴います。特にカビや虫の混入といったリスクは無視できません。一方で、信頼できる出品者から購入すれば、美味しいお米と出会える可能性もあります。消費者として慎重に判断し、安全な取引を心掛けましょう。

お米の美味しい保管方法

1. 保存場所の選び方

  • 冷暗所で保管
    お米は高温多湿や直射日光に弱いため、日の当たらない涼しい場所で保存するのが基本です。特に夏場や梅雨時期は湿気が多く、カビや虫が発生しやすいので注意が必要です。
  • 冷蔵庫の野菜室がおすすめ
    冷蔵庫の野菜室(7~10℃)は、お米の保存に最適な温度帯です。湿気もこもりにくく、カビや虫の発生を抑えることができます。

2. 密閉容器で保存

  • 密閉容器に小分けする
    開封後のお米は空気に触れることで酸化しやすくなるため、密閉できる容器に小分けして保存しましょう。プラスチック容器やガラス容器、チャック付きビニール袋、ペットボトルなどが便利です。
  • 酸素と湿気を遮断
    密閉容器は酸素や湿気を防ぐだけでなく、カビ菌や虫の侵入も防ぎます。特にアルミパッケージや真空パックを利用すると効果的です。

3. 購入量を調整

  • 1ヶ月以内に食べきる量を購入
    お米は生鮮食品と同様、時間が経つにつれて劣化します。そのため、大量購入よりも1ヶ月程度で食べきれる量を購入するのが理想的です。

4. 手入れの注意点

  • 濡れた手で触らない
    水分が付着するとカビの原因になります。乾いた手や計量カップを使用して取り扱いましょう。
  • 臭い移りを防ぐ
    お米は臭いが移りやすい食品です。冷蔵庫内では臭いの強い食材(ニンニクや魚など)から離して保管しましょう。

炊いた後のお米の保存方法

炊いた後のお米も正しく保存することで、美味しさを長持ちさせることができます。

  • 冷凍保存がおすすめ
    炊飯後はすぐに冷凍することで、風味と食感を保てます。ラップで包む際には、お米の粒を潰さないようふんわりと包みましょう。
  • 解凍方法に注意
    冷凍ご飯は電子レンジで加熱しするか、蒸し器で解凍します。自然解凍するとパサつきやすくなるため避けましょう。

カビ・虫対策

お米にカビや虫が発生しないよう、以下のポイントにも注意してください。

  • 湿度管理
    湿度70~80%以上になるとカビが繁殖しやすくなります。湿気対策として除湿剤を利用するのも効果的です。
  • 虫対策
    虫は通気穴から侵入することがあります。密閉容器を使用し、定期的に中身を確認しましょう。

お米のおいしさと安全性を保つために

  1. 冷暗所または冷蔵庫(野菜室)で保存する
  2. 密閉容器に小分けして酸化や湿気を防ぐ。
  3. 購入量は1ヶ月以内に消費できる分だけにする。
  4. 炊いた後のお米は冷凍保存し、解凍時には電子レンジで加熱する。

お米に虫が湧いた場合の対処方法

1. お米を天日干しする

  • 手順
    1. 家の外で風通しの良い場所に大きなシート(レジャーシートや新聞紙など)を敷きます。
    2. 虫が湧いたお米を広げ、日陰で風を通すように干します。直射日光ではなく日陰がおすすめです。
    3. 干している間にお米を数回かき混ぜて、全体を均等に乾燥させます。
    4. 干している間に虫が弱って出てくるので、箸やピンセットで取り除きます
  • 注意点
    長時間干しすぎるとお米が乾燥しすぎて割れることがありますので、3時間程度を目安にしてください。

2. ザルでふるいにかける

  • 干した後、お米をザルやふるいで軽く振り分けて、虫やその卵を取り除きます。特に下の方には卵が残りやすいので丁寧に行いましょう。

3. 冷蔵庫で保管する

  • 虫の再発生を防ぐため、清潔な密閉容器や袋に入れた上で冷蔵庫(野菜室)で保管します。低温環境では虫の活動が抑えられます

4. 食べる前の注意点

  • お米を研ぐ際は、いつもより丁寧に洗いましょう。複数回水を替えながら研ぐことで、残った卵や汚れも取り除けます。
  • もち米を少し入れたり、お酒やみりんを大さじ1杯ほど入れて炊くと、おいしく炊くことができます。

虫の発生原因と予防策

主な原因

  • 保存場所が高温多湿だった場合。
  • 米袋の小さな穴や隙間から虫が侵入した場合。
  • 出荷前のお米に既に卵が付着していた場合(特にコクゾウムシやノシメマダラメイガ)

転売ヤーのコメを食べて死亡?!海外の事件

2023年11月、アメリカ・カリフォルニア州で、フリーマーケットアプリを通じて購入した米を食べた30代男性が急性肝不全を発症し、死亡する事件が発生しました。この男性が購入したのは「インディカ米」で、不適切な環境で長期間保存されていたことから、カビ毒であるアフラトキシンに汚染されていたことが判明しています。

事件の詳細

  • 男性は購入後、この米を調理して食べたところ、3日後に肝機能が急激に悪化。
  • 急性肝不全を発症し、一週間後に死亡。
  • 調査の結果、米は適切な保管環境ではなく、湿気やカビの影響を受けていた。

背景と問題点

  • この事件は、転売業者(いわゆる「転売ヤー」)が食品の取り扱いにおいて適切な管理を行っていなかったことが原因とされています。
  • 特にカビ毒であるアフラトキシンは非常に危険で、長期間の摂取や高濃度での摂取が肝臓に深刻なダメージを与えることが知られています。

このような事例は、日本国内でも過去に類似の問題が指摘されています。2008年には「事故米不正転売事件」が発覚し、非食用として流通すべき農薬汚染米やカビ毒汚染米が食用として転売され、多くの食品加工会社や消費者に被害を及ぼしました。

メルカリでお米を買ってはいけない??まとめ

  • 米や食品を購入する際には信頼できる販売元から購入することが重要です。
  • 特にフリーマーケットや個人間取引では、保存状態や品質保証が不明瞭な場合が多く、安全性に注意する必要があります。

お米はこの一年で倍以上に値上がりし、パンや麺でしのいでいるという声も聴きます。お米をできるだけ安く買いたいあまりに、メルカリなどフリーマーケットで購入し、残念な結果にならないように、この記事を参考にしてくださいね。

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