昔から生薬として大事にされ、免疫力アップ、抗酸化作用、デトックス効果のあるすごい薬草なんです。SNSで介護施設でドクダミ酵素シロップを飲ませたら、車いすのおばあちゃんたちがみんな歩き出しちゃって、介護施設がいらなくなっちゃったという冗談みたいな話を読んで、私も86歳の祖母に作ってあげようと思いました。
ドクダミ酵素シロップの材料
・ドクダミ
・砂糖 ドクダミの重さの1.1倍
・りんご一個またはりんごジュース1L
・煮沸消毒した瓶
・フードプロセッサー(あれば)
*リンゴ、リンゴジュースは入れなくても作れますが、入れればたくさんの酵素シロップができます。
*上白糖がよくオススメされていますが、私は甜菜糖や粗製糖を使いました。
ドクダミ酵素シロップの作り方
ドクダミの前準備
ドクダミは除草剤や農薬がかかっていなそうな場所で採取します。
ドクダミの花が咲く直前の5~6月ころが一番栄養価が高いと言われています。
少し山の方に行くと遅くまで花が咲いていることもあります。
ドクダミは洗って、一日干して水気を切ります。
何日も干すとカラカラになってしまうので注意してください。
カラカラになったものはドクダミ茶や入浴剤として使用できます。
ドクダミ酵素シロップを仕込む
酵素シロップを作っていきます。
フードプロセッサーにかけます。フードプロセッサーがない場合は、ざく切りだけでも大丈夫です。匂いが充満します(;^ω^)
繊維は結構残ってしまいました。
ドクダミの1.1倍の砂糖を量ります。
こんな感じ。
ドクダミと砂糖を交互に入れた後、リンゴを乗せるように入れました。
ガーゼやキッチンペーパーなどで蓋をして、1週間置きます。
1週間毎日混ぜる
一週間発酵させますが、その間毎日手でかき混ぜます。
手の常在菌が発酵を手伝ってくれるので、石鹸を使わずに手をよく洗い、素手で混ぜます。
りんごジュースを入れることにした理由
りんごジュースを入れずにりんごだけで作った場合、取れる酵素シロップがほんの少しでした。それで、リンゴジュースを入れるレシピを参考に、一週間発酵させたあとリンゴジュースを入れてさらに数日置くことにしました。
果汁100%のリンゴジュースを入れます。
分量は適当です。
この瓶に1L入れました。
シュワシュワしています。
このシュワシュワが収まってきたら発酵が完了して完成です。
ざるに開けて一晩おき、自然にシロップが落ちるようにします。
この時のざるやボウルも熱湯消毒したものを使用します。
私は一晩おくだけだとまだエキスが残っているようでもったいなくて、上からギュギュっと絞ってみました。そうしたらシロップが濁ってしまいました。飲んでも大丈夫でしたが、やはり絞らない方がいいのかもしれません。
カビのようなものが生えた時
何度か作っていた時、表面にカビのようなものができたことがありました。
表面に膜が貼っている感じです。
これまでにかけた苦労を考えると、簡単に捨てる気にはなれません。
緑や黒のカビではないこと、変なにおいがしないことを確認し、これはカビではなく発酵だと判断しました。濾すときにシロップに入ってしまわないよう、強く絞ったりしないでそっと濾しました。おなかを壊したりはしませんでしたが、あくまでも自己責任でお願いします。
ドクダミ酵素シロップの完成
完成したドクダミ酵素シロップは、煮沸消毒した瓶に入れて蓋をし、冷蔵庫で保管します。
飲むときは約5倍に水で薄めます。
小1の娘が欲しがるほど、おいしいジュースになります。
最初は誰もドクダミだとはわかりません。
私はこれを飲むと原因不明の咳が収まるので、助かっています。
ドクダミ酵素ジュースの保存期間
完成したドクダミ酵素ジュースの保存期間はネットで調べても色々です。冷蔵庫で一か月という人もいれば、一年漬けておくという人もいました。私は一か月ほどで飲み切りましたが、一か月過ぎるとアルコール臭がしてきた時もありました。季節や状況にもよると思いますが、変な匂いがしたり、カビが生えた時は無理して飲まないようにしましょう。
ドクダミ酵素ジュースを成功させるコツ
発酵をうまく進める温度管理
発酵に最適な温度は20~25℃です。夏場は直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。
材料のカビ防止対策
容器や道具を使用前に煮沸消毒することで、カビの発生を防ぐことができます。また、砂糖をしっかりと表面にかぶせることで発酵がスムーズになります。
ドクダミ酵素ジュースの健康効果
ドクダミには、利尿作用、抗炎症作用、そしてデトックス効果があるとされています。酵素ジュースにすることで、発酵による腸内環境の改善効果も期待できます。特に、疲労回復や免疫力向上を目指す方におすすめのドリンクです。
ドクダミを選ぶときのポイント
新鮮な葉を使う
庭や山で採取する場合は、農薬がかかっていない場所で摘むようにしましょう。私は知り合いの畑や、竹やぶの下、家族で行った軽いハイキングの山で見つけることもありました。ドクダミはとても繁殖力が強いので駆除したいと思っている人も多いです。畑やご近所の敷地で見つけたら、お家の方に声をかけると喜んで取らせてくれることもあります。
日陰のドクダミがおススメ
ドクダミは日陰の方が栄養が高く、茎も柔らかいです。
根にも栄養があるので私は根も入れてみましたが、洗ったり細かくするのが難しく、エキスもほとんど出ていないようだったので、根を入れるのはもうやめようと思いました。
清潔にする
摘んだドクダミは流水でしっかり洗って土やほこりを落としましょう。
初心者が知っておきたい注意点
- カビが発生することがあります。容器をしっかり熱湯消毒します。薄いガラス容器は熱湯で割れてしまうことがあるため、焼酎をスプレーすることで消毒することもできます。
- 気温が高すぎると発酵が早まりすぎるため、涼しい場所で管理してください。
ドクダミの他の活用方法
簡単なドクダミ酒の作り方(市販の焼酎使用)
ドクダミ酵素シロップを作るのは大変だな~と思われた方。
簡単なドクダミ酒の作り方をご紹介します。
1.ドクダミを洗って干す
2.焼酎に漬けておく
半年ほど置くと臭いもなくなって甘い香りの黒糖に合うお酒になります。
夫に飲ませてみましたが、とても飲みやすいと言っていました。
乾燥したドクダミから作れるので、市販のドクダミ茶から作るのもいいですね。
ドクダミは虫除けスプレーにもなる
焼酎に漬けたドクダミ酒をスプレー容器に入れ、虫除けスプレーとして使うこともできます。
また、蚊に刺されたところに塗ると、かゆみが収まります。
うちの子もよく蚊に刺されますが、ドクダミチンキを塗るとスーッとして、かゆみが収まるそうです。
ドクダミは化粧水にもなる
1.洗って干したドクダミを刻みます。
2.ガラス瓶などの容器に半分くらい詰め、度数の高い焼酎を注ぎます。
3.1ヵ月から1年ほど置いたら濾して、使う分だけスプレー容器に移します。
4.ドクダミエキス200MLにつきグリセリンを小さじ1杯ほど入れます。
水を混ぜて薄めてしまうと腐りやすくなってしまいます。基本はこのまま使いますが、どうしても薄めたいときは一週間ほどで使い切れる量で作るようにしましょう。
生の葉、乾燥葉、お花だけ、など色々作ってみても楽しそうですね。
ニキビ、肌荒れ、美白に良いそうですよ。
ドクダミは入浴剤にもなる
乾燥したドクダミは入浴剤にもなります。
作り方1
お茶パックや布袋、洗濯ネットなどに生のドクダミや乾燥したドクダミを入れてお風呂に入れます。お風呂の中でもみます。
作り方2
濃いお茶を作る要領で乾燥したドクダミを煮だして、そのエキスをお風呂に入れる方法でも大丈夫です。
体が温まり、肌荒れ、水虫、アトピーなどにも良いとされています。
嫌われがちなドクダミですが、その生命力をうまく活用していきたいですね。
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