税理士不要??ハンドメイド作家におススメの青色申告会!確定申告のことをなんでも質問できる!

ハンドメイド

ハンドメイド作家として本気で活動したいなら、避けては通れない「確定申告」。
所得(売上-経費)が20万円を超えたら確定申告しないといけません。

でも女性は計算が苦手な人も多く、専門用語にチンプンカンプンなことも。。。
そんな時、隣で相談できる人がいたら大助かりですよね。

最近はfreeeなどの会計ソフトもありますが、チャットで相談するより、「電話や直接会って相談がしたい」という方にとっておきの場所があるんです。
それは、私が5年ほどお世話になっている「青色申告会」。

「直接会って相談がしたい」「女性の方に教えてもらいたい」という方にオススメの「青色申告会」について書いていきます。

青色申告会に入ってよかったこと

日商簿記2級でも不安

私は日商簿記2級を持っているのですが、とても自力で確定申告をする自信がなかったし、もしも税務署から税務調査が入ったら、一人で対応する自信がないのでしっかり相談できる場所が必要だと思いました。

例えば、「詐欺にあって、半分返金してもらったけど、どの勘定科目にしたらいいの?」という時、ネットで調べるより実際に相談できた方が安心ですよね。
私はそういう質問で相談員さんを大いに困らせてきました(笑)

そういうマイナーな質問にも答えてもらえるので、ほんとに青色申告会に入って正解だったと思っています。

女性の相談員さんもいる

また、私の担当は女性の方なので、やはり話しやすいし細かいことが伝わりやすいです。
県によっては女性の相談員さんがいないこともあるかもしれませんが、一度相談に行って話しやすそうな方がいれば入会するのもよいと思います。

青色申告会ってどんなところ??

個人事業主による個人事業主のための団体

正式名称は「全国青色申告会連合会」で、各都道府県にいくつか設置されています。

私の住んでいる岐阜県にも6か所あるので、相談にいきやすいです。管轄が決まっているかもしれないので、一度電話してみるのがオススメです。

青色申告会は「個人事業主を中心として組織される納税者団体」だそうです。

各地域の税務署ごとに組織されていて、「個人事業主の青色申告をサポートし、正しい申告と納税を推進する」という目的で活動されています。

青色申告会の年会費

青色申告会の会費は地域によって異なるようですが、私のところは12000円/年です。
地区によって1000円~2000円/月のところもあるようです。

税理士さんにお願いすることを思えば安いですよね。
特に小規模から始めるハンドメイド作家さんにとっては質問し放題で月に1000円~は本当に助かります。

また、この年会費も「諸経費」という勘定科目で経費に計上できるので、質問もできて節税にもなりますね。

青色申告会で使用できるソフトはブルーリターンのみ

今freeeなどの会計ソフトが有名ですが、青色申告会で使用できるソフトは「ブルーリターン」というソフトのみです。

入会するとまずそのソフトを購入します。(19800円 保守料3年分9900円)
ソフトの購入は一度きりです。
freeeなどに比べると最初の年が高く感じてしまいますが、次の年からは年会費のみとなります。
保守料は3年ごとに9000円かかります。

3年後には税理士さんに丸投げできるようになるぞ!!と目標を持つのもいいですね。

私はパソコンごと持って行って一緒にインストールしてもらい、初期設定してもらって、基本的な入力を教えてもらいながら一緒に入力してもらいました。

注意点はブルーリターンが使えるのはWindowsのみで、Macは対応していないことです。

 

ハンドメイドで成功したいなら最初から白色ではなく青色申告で!!

私が扶養から外れそうになった白色申告

私は「ハンドメイド作家としてこれから稼いでいく!」と決めたなら、最初から白色申告ではなく、青色申告にしておくことをおススメしています。

私は最初収入があった年に「どうしよう?!」と税務署に駆け込みました。
そして大して収入があったわけではないのに、扶養から外れそう・・・という恐怖を経験しました。まだ赤ちゃんだった娘を抱え、来年はどうなるのか分からない状態で扶養から外れることは是非とも避けたい事態でした。

幸い、いい職員さんで、「ちょっとまっててね」と奥に引っ込み、何やら誰かと相談して、「この特別控除が当てはまりそうだから」と数万円引いてくださり、その年は扶養から外れないで済みました。

そして、「来年からは青色申告にした方がいいね。所得から65万円ひけるから」「来年から青色申告にしたいなら今書類を書いておいてね」と教えてもらえました。

そしてついでに、まだ出していなかった開業届も提出しました。

税務署って聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、意外と行ってみると丁寧に教えてもらえます。

開業届も開業した日と屋号を書いてハンコ押すだけです(笑)

扶養から外れる所得金額

旦那さんがサラリーマンで、扶養範囲内で稼ぎたいハンドメイド作家さんも多いと思います。

では、扶養から外れる所得(売上-経費)はいくらなのでしょうか。

白色申告の場合

配偶者控除       所得(売上-経費)が 48万円以下 (40000円/月)

配偶者特別控除     所得(売上-経費)が 133万円以下 (110833円/月)

社会保険での保険対象  所得(売上-経費)が 130万円以下 (108333円/月)

青色申告の場合

配偶者控除       所得(売上-経費-65万円)が 48万円以下 (94166円/月)

配偶者特別控除     所得(売上-経費-65万円)が 133万円以下 (165000円/月)

社会保険での保険対象  所得(売上-経費-65万円)が 130万円以下 (162500円/月)

所得から65万円引けるので、月に稼げる金額が大きく変わってくることが分かります。
「青色申告は難しそうだからまだ白色申告でいいや」と思っていると、突然売れるようになった時に泣きを見るかもしれません。

また、私は最初の年は経費として材料費くらいしか計上していませんでしたが、青色申告会で賃貸の家賃やガソリン代の一部、車の購入費の減価償却の仕方なども教えてもらい、心に余裕を持てるようになりました。

せっかくハンドメイドで売上を上げたいと思っているのに、扶養の心配をしていたら手が止まってしまいますよね。

青色申告ができるのは来年から?

この記事を読んでいるのが4月~12月の方はごめんない。
遅かったですね。
もう今年度の確定申告には間に合いません。

税務署へ行って、白色申告で申告してください。

青色申告をするためには、
「次回から青色申告で申告します」という書類を3月15日までに提出しなければいけません。

なので、今年は白色で申告して、その時に一緒に「所得税の青色申告承認申請書」を提出してきましょう。今はe‐taxからもできるようです。

青色申告会に入るのも、なるべく早い方がいいです。遅くても10月ころまでに入会しましょう。12月ころになると相談に来る人が増えて予約が取りづらくなります。(10月以降に入ると年会費が半額になるところもありますが、無料で相談・質問し放題なのは12月までです。)

 青色申告会ならe‐taxの準備が不要!!

e‐taxとは

「国税庁が運営する、国税に関する申告・納税・申請に係るオンラインサービス」だそうです。

セキュリティが強くて便利、とうたわれているようですが、事前のパソコンのセットアップや、ICカードリーダーが必要になります。

青色申告会ならICカードリーダー不要

パソコン音痴な私からしたら、「変なもの作ってくれるな」という感じですが、青色申告会に入会していればe⁻taxについての勉強もICカードリーダーもいりません。

申告の日にマイナンバーカードとパスワードを持っていけば、その場でやってもらえます。実際には週に一度税理士さんが来て、まとめて送信してくれるんだそうです。

ハンドメイド作家は忙しいですから、そういうことをお任せできるのは助かりますよね。

税務署から税務調査が入ったら立ち会ってくれる?

個人事業主のところに税務調査がくることは滅多にありませんが、ないとは言い切れません。そういう時、青色申告会は立ち会ってくれるかというと、答えはNOです。そういう時に何もやましいことがないように毎年きちんとしておくのを手伝ってくれるのが青色申告会だと思ってください。

もし不安がある人はその時に税理士さんを探せばよいでしょう。

青色申告会のメリット

簿記の知識のない人が、確定申告をしようとするときにまず勘定科目を覚えなければいけません。例えば、材料費なら勘定科目は「仕入れ」、ノート代は「消耗品費」、という感じです。最初は「これは何の勘定科目だろう??」と迷うことも多いです。最初の相談の時に自分がよく使いそうな勘定科目について聞いておくとその後の入力がはかどります。

こういう時に隣ですぐに聞けたり、電話ですぐ答えてもらえるというのは大きなメリットです。

私は最初説明を聞いて登録の時、パソコンを持って行って、基本的な入力を1時間くらいかけて教えていただいたので、その後の入力もスムーズでした。

他には、個人事業主のための保険や個人年金、懇親会、借り入れの相談、最近だとインボイスの勉強会などもあります。私はまだ参加したことはないですが、これから活用していけたらと思います。

オンライン会計ソフトとの違い

オンライン会計ソフトのメリット

今は弥生会計やfreeeなどたくさんの会計ソフトがあります。

それらのメリットは、

・クレジットカードや銀行と紐づけておくと自動で入力してくれて、勘定科目も大方合っているものを選んでくれる

・スマホからも入力できるので隙間時間にも処理ができる、

などがあるようです。青色申告会で使うブルーリターンはすべて自分で手入力しなければいけません。カード情報は入力する必要はありませんが、銀行の通帳は丸写ししないといけないので、時間がかかります。

オンライン会計ソフトのデメリット

オンライン会計ソフトはメリットが色々ありますが、口コミを見てみると、わからないことがあったときに「よくある質問集」から自分に合った答えを探すのに時間がとられる、というコメントがやはり目立ちました。

私も銀行取引を自動入力してくれるなんていいな、と思いますが、わからないことを気軽に質問できる環境がまだ私には必要だと思い、青色申告会にしています。

3月になって焦らないコツ

ハンドメイド作家は制作、販売、SNS更新、マーケティングと色々やることがあって大変ですよね。
経費計上も毎月コツコツできるとベストですが、なかなか私もできません。
数年やってみて、ギリギリに焦らないためにつかんだコツを書いてみます。

毎月やること

レシートのあるものは溜まってきたら帳簿に書く。
私はルーズリーフを縦半分に線を引いて、収入と支出に分けています。
(最近現金なのかカードなのか、ペイペイなのかも分けたいなーと思っています。)
ルーズリーフに挟めるクリアファイルを一月ごとに挟んで、レシートを入れる。

10月

メルカリやハンドメイドサイトなどでの売上や、ネットで購入した資材などを計算して、それを旦那の会社に提出し、今年も扶養に入れそうなのか報告する。

一度銀行通帳の取引をパソコンに入力する。カードなどの細かいところは後から修正できる。

カード会社に電話し、1月から9月までの明細を送ってもらう。

*毎月明細を送ってもらうのは有料ですが、「確定申告のため」と言ってまとめて送ってもらうのは無料の会社が多いです。2週間くらいで届きます。自宅で印刷できる人はそれでもいいです。

青色申告会に一度相談に行く。
私はもうだいぶ慣れてきたので行かなかったのですが、今年は車を購入していたので、「10万円以上の買い物があるときは一度来てほしかった」と言われました(;^_^

11月.12月

カードの明細の事業に使った金額をパソコンに打ち込んでいく。

1月

1月の5~10日に青色申告会に申告の予約の電話を入れる。(早めにしないと予約が埋まります。)

カード会社に残りの月の明細を送ってくれるよう電話する。

(自動音声で何番を押すか控えておくと、来年から楽です。)

2月

予約した日に青色申告会に行きます。

通帳、パソコン、カード明細、マイナンバーカード、マイナンバーの暗証番号を用意して、パソコンに打ち込むものは終わらせておきます。

減価償却、棚卸、家賃などの控除は相談員さんと一緒に入力するので金額だけ明確にしておきます。

時間は50分となっていて、その時間に終わらないと別日に有料で予約取り直しになってしまいます。

青色申告会はハンドメイド作家の強力な味方

どうでしたか?
青色申告会がハンドメイド作家の強力な味方だということがお分かりいただけましたか?
オンライン会計ソフトとよく比較して、ご自分に合ったものを使って申告してくださいね。

 

 

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