なるべく虫を入れたくない段ボールコンポスト。そのための前準備と、あると便利なもの。ガムテープを貼って虫予防

家庭菜園
  • 私は結婚して今の町に引っ越してきた時から、段ボールコンポストで生ごみを肥料にしています。
    この記事では、段ボールコンポストの費用、段ボールコンポストに虫を増やさないための前準備、基本セットのほかに購入するといいもの、(ステンレスのシャベルと生ごみを入れておく入れ物,苗ケースやすのこ)段ボールコンポストのデメリットについて約6年使っている私が書いてみます。

段ボールコンポストの費用

私の町では補助があり、段ボールコンポストのセットが500円で購入できます。
段ボールと中の基材が入っていて、布カバーは別売りで100円です。
布カバーは1~2年使えますし、自分で作れる人は作れると思います。

基材は燻炭とピートモスなので、別々にホームセンターなどで購入して自分でブレンドすることもできますが、私は置き場所が困るのでセットで購入しています。
段ボールだけは特殊で、普通の段ボールと違い、表面にコーティングがされていない呼吸ができるものが必要です。

また、後で説明しますが、使い終わった段ボールを捨てるのに町の30円の袋がいっぱいになってしまうので、合計530円といえるかもしれません。

虫がこないための段ボールコンポストの前準備

さて、購入してきたばかりの段ボールコンポスト

中には基材が袋に入っています。

底には一枚底板の段ボール

底板を取るとこんな感じ

さて、ここでちょっと大変な前準備があります。

段ボールの隙間という隙間をガムテープで止めないといけないのです。
そうしないと、隙間に虫が卵を産み付けてしまうからです。
ガムテープを貼っても虫はどこからかやってくるんですけどね・・・

まずはひっくり返します。

ここにガムテープを貼っていきます。

一本ではホチキスの穴がみえてしまうので、見えなくなるまで貼ります。

こんな感じで、サイドの隙間も貼ります。
本当は中からも底の部分を貼るのですが、あまり意味がなさそうだったので私は省略しています。

次に中を見るとつぎめがあるので、ここもふさぎます。

4枚の蓋の上部、両サイドも段ボールのナミナミに卵を産み付けられたり、使っているうちに湿気でぶよぶよして破れやすくなるため、しっかりテープを貼っていきます。

できました☆

この作業がめんどくさくて、せっかくセットを買ってきても数日放置してしまうことがあります・・・

段ボールコンポストの使い方

やっと基材を投入です。
袋の口を縛ってある紐をといて、段ボールの中に開けていきます。

ざーっと。
舞い上がりやすいのでそーっと行いましょう。

燻炭とピートモスが混ざっていないので混ぜていきます。

混ざってきたら、真ん中に穴を掘ります。

その穴に生ごみを投入。

周りの土をかぶせて・・・

蓋をして、布カバーをかぶせます。

シャベルは段ボールコンポストの外に出すと虫がついたりするので、段ボールコンポストの中に入れておきます。百均のものだと錆びてしまうので、ちょっと高いですが、ステンレスのものを用意します。

段ボールコンポスト置き場所

苗ケースやすのこなどの上に置きます。
段ボールコンポストの下の通気性をよくするためです。
苗ケースは潰れやすいので二重に重ねます。
うちは二重でも潰れてしまったので、これから購入する人は百均のすのこが良いかもしれません。

また、段ボールコンポストは軒のあるベランダなど雨の当たらない風通しの良い場所に置きます。
台風の時などはほかの段ボールやビニールで囲ってあげるとよいです。
段ボールが濡れてしまっても、しっかり乾かせば大丈夫です。
濡れている状態であけたり、中を混ぜたりすると段ボールが破れてしまうので、しっかり乾くまで待ちましょう。

しばらく開けない日がつづくと休眠状態にはいりますが、またよく混ぜて生ごみを投入してあげればまた使えます。

段ボールコンポストがいっぱいになったら

生ごみがいっぱいになって混ぜにくくなってきたら、揚げ物に使った油や、米ぬかなどを入れてあげると微生物の働きが活発になってまた使えるようになります。

それでももういっぱいな感じになったり、虫が湧いてもう見たくないときは、熟成に入ります。
2リットルほどの水を入れて、2か月間開けないでおきます。

熟成期間にも時々水を足したり混ぜて酸素を入れましょうと書いてあることがありますが、私はやりません(笑)

2か月後、これがどうなっているか、見ていきましょう。

熟成後のたい肥

布カバーをとると、死んだ虫が。。。

この虫も貴重な肥料なので、段ボールの中に入れます。

トウモロコシの皮など分解しにくいものは残っていることがあります。
私は畑にまくので気になりませんが、植木鉢等に使用する場合は気になるかもしれませんね。
そういう時はトウモロコシのかわ、トウモロコシの芯、貝殻などは入れないようにします。

畑に運ぶため、最初資材が入っていた袋に中身を移して行きます。
段ボールをそのまま運べる場合はそのまま運べば大丈夫です。

中身を出し終わった段ボールは結構大きなごみになります。
私は町内のごみ袋の小さいほう(1枚30円)の袋に入れて捨てます。

袋に入れたたい肥は、畑の一角に撒きました。
撒いてみると意外とちょっとしかありません。
3人家族半年分でも半畳くらい?
畑友達は、少なすぎるから団地のすべての生ごみをゆずってほしい!と言っていました。

基本セット以外にあるといいもの

これから段ボールコンポストを始められる場合、基本のセット以外に揃えると良いものがあります。

1.生ごみを入れておく密閉容器

キッチンで料理をしながらサッと入れられるもので、においが漏れず、虫が寄ってこないものが必要です。虫は一晩で卵を産み付けるので、それが段ボールコンポスト内で繁殖してしまいます。

私はDAISOで購入したこのタッパーを使っています。
蓋の開け閉めも片手でできて、容量もちょうどいいです。

2.段ボールコンポスト下に敷く苗ケースかすのこ

段ボールコンポストの通気性をよくするために使用します。
苗ケースは二つ重ねても潰れやすいので、すのこをお勧めします。

3.ステンレスのシャベル

3つめは写真にちらっと写っているステンレスのシャベルです。
なぜステンレスかというと、普通の百均にあるようなシャベルだと錆びてしまうからです。
段ボールコンポストに使うシャベルは外に出しておくと、シャベルに残っている土に虫が卵を産んでしまうため、常に段ボールコンポストの中に入れておきます。
そのため、段ボールコンポスト専用のステンレスのシャベルが一つあるとよいです。

まとめ

今回はこれから段ボールコンポストを始める方向けに、前準備の方法と、あると便利なものをまとめてみました。

段ボールコンポストに限らず、生ごみをたい肥にして家庭菜園に活用するということはとても素晴らしいことなのですが、虫を含む自然とうまく付き合っていくということでもあります。

こちらの記事では段ボールコンポストにつく虫とどう付き合っていくか書いています。

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